PreSonusからFenderへ。新生「Fender Studio Pro」誕生。何が変わり、何が引き継がれるのか?

DTM界で不動の人気を誇るDAW「Studio One」が、ついにその名を「Fender Studio Pro」へと改め、新たなステージへ進みました。

2021年のFenderによるPreSonus買収から数年。ブランドの統合がついに結実し、ロゴや名称だけでなく、サポート体制やライセンス管理までがFenderのエコシステムへと集約されます。

「なぜFender?」「何が変わったの?」「これまでのユーザーはどうなるの?」 そんな疑問を解消すべく、今回の大きな変化の内容と、実質「Studio One Pro 8」とも言える「Fender Studio One」の注目ポイントを解説します。

公式ページ:https://www.mi7.co.jp/products/fender/fenderstudiopro/

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この記事では筆者が気になる点をピックアップして記事にしています。詳細は公式ホームページをご覧ください

新ブランド「Fender Studio Pro」としての進化

名称変更に伴い、最新のアップデートではユーザーのワークフローを劇的に効率化する新機能が多数追加されています。ほんの一例を示します。

  • チャンネル・オーバービュー(Channel Overview): ミキサーの各チャンネルを全画面で詳細に表示。インサートエフェクトの主要パラメーターを直接操作でき、アナログコンソールのような直感的なエディットが可能になりました。
  • アレンジ・オーバービュー(Arrange Overview): ノートPCなどの小さな画面でも、セッション全体の構造を常に把握できるミニマップ機能。楽曲内の移動やズームがこれまで以上にスムーズになります。
  • 進化したSample One & Impact: フェードイン/アウト、クロスフェードの強化に加え、待望の「スライスツール」が追加。サンプリングベースの楽曲制作がよりクリエイティブに進化しました。
  • Studio Verb: 直感的なGUIを備えた新しいリバーブ・プラグイン。ルームからホールまで、豊かな残響を簡単に作り出せます。
  • ビデオ対応のショー・ページ: ライブパフォーマンス向けの「ショー・ページ」がビデオ再生に対応。映像に合わせたパフォーマンスが容易になりました。

UIも一新され、見た目的にも操作性的にも機能的にもモダンな感じに仕上がっています!

筆者注目のアップデート

伝説的なFenderアンプのサウンドが、DAW標準機能として統合されました。

  • Mustang Native(ギター用): Fenderの人気デジタルアンプ「Mustang」をベースに、39種類のアンプモデルと73種類のエフェクトペダルを収録。200以上のプリセットを備え、これ一つでプロクオリティのギターサウンドが完成します。
  • Rumble Native(ベース用): ベースアンプの定番「Rumble」をベースに、20種類以上のアンプと70種類以上のエフェクトを搭載。

AIと機械学習により、録音済みのオーディオ素材から音楽データを取り出す驚きの新機能が登場しました。

  • ドラムを抽出: アコースティックドラムの音をAIが解析し、ノートデータ(MIDI)に変換。別のドラム音源へ差し替える作業が劇的に効率化します。
  • 音符を抽出: ギターやピアノ、歌などのメロディ・コードを解析。単音だけでなく和音(ポリフォニック)にも対応しています。

「MyFender」への移行とライセンス管理

今回のリブランドで最も重要な変更の一つが、プラットフォームの集約です。

  • アカウントの統合: 今後のダウンロード、製品登録、ライセンス管理、ナレッジ共有はすべて「MyFender」で行われるようになります。
  • 既存ユーザーへの影響: 現在「Studio One Pro+」を利用しているユーザーも、サービス内容や支払いに変更はなく、そのまま移行されます。これまで培った資産が失われる心配はありません。
  • ライセンス形態: 永続ライセンス(買い切り版)には、購入から1年間のすべてのアップデート保証が含まれる仕組みが継続されます。

Fenderブランドがもたらす未来を考える

「PreSonus」というハードウェアブランドから、世界最大の楽器ブランド「Fender」へ。この変化は、ソフトウェアがより「楽器」に近い存在へと進化していくことを示唆しています。

今後はFenderの持つ膨大なアンプシミュレーターのノウハウや、ハードウェアとのさらなる親和性が期待されます。Studio Oneが築き上げた「爆速のワークフロー」はそのままに、Fenderの伝統が融合した「Fender Studio Pro」は、まさにモダンな音楽制作の到達点と言えるでしょう。

価格

国内での販売価格は以下の通りです(ボタンで販売サイトに移動できます)。

Fender Studio Pro 8:29,800円
Fender Studio Pro 8 アップグレード:14,800円
Fender Studio Pro 8 アカデミック:22,350円
Fender Studio Pro 8 クロスグレード:22,350円
Fender Studio Pro 8 マルチライセンス:165,000円〜
Fender Studio Pro+ 12 MONTH:26,800円
Fender Studio Pro+ MONTHLY:2,900円
Fender Studio Pro+ 12 MONTH(6ヶ月版ユーザー向けアップグレード):22,350円

Fender Studio Pro発表から1年以内にStudio One Pro 7を新規またはバージョンアップ/アップグレードで購入された方は、1年間の新機能アップデートによりFender Studio Proが無償で入手可能です。

※記載の金額は販売サイト価格(国内価格はオープンプライス)で、2026年1月時点の情報です。最新の価格は販売サイトでご確認ください。

まとめ

既存ユーザーはMyFenderへの移行準備を進めつつ、新機能をフル活用して制作に励みましょう。これから導入を考えている方にとっては、Fenderという強力なバックボーンがある今が、まさに最高のタイミングかもしれません。

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